【このエントリーは会社員時代に書いた記事のリブログです。】
あれやこれやのうちに、次の勉強会があったり本業のお仕事に追われていたりで、先月の勉強会のレポートが途中かけのまま1ヶ月経ってしまいました。
おさらいですが、10/16(土)、Web制作に関わる方のためのセミナーイベント『CSS Nite in NAGOYA, Vol.5』に参加してきました。
セッションを聞いて私なりに解釈したことを書きます。あんまりセッション内容の紹介ではなくなってしまいました。
2つ目は、(株)まぼろしの小林さんのセッションで、Web制作に使用するマークアップ言語の最新事情(HTML5とCSS3)に関するお話でした。
Web制作(マークアップ)は、まず「作文力」が必要なんじゃない?
「マークアップの大切さ」というと、制作者以外の人にはなかなか伝わりづらいものです。
お客さんや営業スタッフさんからすれば、見た目(デザイン)がキレイであればいいサイト、みたいに思われがちですが、実際見た目が多少小ぎれいでも中のコードが美しくないサイトってけっこうあります。
つまりどういうことかというと、Web制作においては、
「ここが見出しですよ」
「これは小見出しですよ」
「ここが文章ですよ」
「ここからここまでが文章の1つのまとまりですよ」
みたいな感じで、文書構造をしっかり分かるように組み立てていきます。
この段階でしっかりとした文書構造が出来ていないと、その文章にデザインをのっける段階で無理が生じてくるものです。
小細工ばかりに走って、全体的に眺めたらどーにも流れがつかめなかったり、イマイチ何を言いたいのか分からなかったり、見出しの付け方が的外れだったり。。。
そんなマークアップでは、デザインが活きません。むしろ、デザイン出来ません(言いすぎかな)
私は、「Web制作の第一歩は、作文を作るようなもの」なんじゃないかなーって最近思います。
それは、単に「キャッチコピーの作り方が上手い」とか、「気の利いた言い回しができる」っていうことだけではなく。
デザイン=見た目ももちろん大切なのだけれど、それ以前にしっかりと、文章や見出しのグループ分け・整理が出来ているかどうか。
また、サイト内で起承転結が付けられているか(「転」はないこともあるけど)。
そのあたりがちゃんと実践できていないと、Web制作者として成長していくのは難しいんじゃないかなーと思いました。
で、文書構造をより分かりやすくする新しいルールが”HTML5″だったり
文書構造を作る=まとまった意味の文章をグループ化する、ってことなのだけど、そのグループ化をより分かりやすくできるようになったのが、今Web制作者達が必死になって情報をかき集めているのが「HTML5」という、新しいWeb制作用の言語です。
たとえば、今までなかったものでいえば、
- <header>:サイトの題名や各ページに共通な情報などを表示しておく、「ヘッダー」を表す箇所ですよ
- <nav>:各ページへのリンクボタン(ナビゲーション)の集まりですよ
- <footer>:サイトの一番下の情報エリアである「フッター」を表す箇所ですよ
- <article>:この範囲が1つの「記事」のまとまりですよ
…などなど。今までよりももっと細かく文書構造を指定できるようになったのです。
これらの文書構造を表す記述を使いこなせるようになることが、「分かりやすいサイトレイアウトやデザイン」、そして「検索エンジン対策(いわゆるSEO)」にもつながっていきます。
2010年現在では、まだこの新しい言語に対応していない環境が多いので、実務(お客さんに納品するサイト)での使用はまだまだ時期尚早ではあります。
しかし、既に技術者向けのサイトや、限られた環境向けのサイト(iPhoneなどのスマートフォン用のページなど)では、HTML5の実装が進められています。
新しい言語が主流になる日も、もうすぐです。
制作者として、正しい時流に乗れるように日々アンテナを張っていかなくては、と思いました。