無償テーマやプラグインに寄付しよう!またテーマやプラグイン開発者のみなさんはユーザーが寄付しやすい形を用意してあげると双方幸せになるんじゃないかなー?って話です!
(つらつらと綴ったら結構長くなってしまいました。。。)
実案件でもお世話になっているカスタムフィールドの入力インターフェイスをわかりやすくカスタマイズできるプラグイン、『Custom Field Template』の「マニュアル購入権」を購入しました。
購入したのはマニュアル自体が目的ではなくて、普段ものすごくこのプラグインに感謝しているので、純粋に寄付したい!と思ったからなんです。
で、開発者の宮下さんにPayPalじゃなく銀行振込でも大丈夫か問い合わせをしたところ、マニュアルについて教えていただきました。
そこで「マニュアル閲覧権(ビジネス)」を購入することで寄付に代えさせていただきました。
マニュアルを拝見して分かったのですが、このプラグイン、あまり公にされていない(私が気付いてなかっただけかも)便利機能や、プラグイン設定ページの「オプションリスト」に載ってるけど用途がいまいちわかってなかったパラメータがいろいろあったんですね!!
もちろん詳細な実装方法は書けませんが、たとえば以下のようなことができたのです!
- ショートコードでここまでできる!
テーマファイル側をカスタマイズしなくても、登録したカスタムフィールドの情報を出力!
テーマカスタマイズがわからない人にはありがたい機能! - バリデータ機能
クライアントに納品するサイトで非常にありがたい、入力内容のリアルタイムチェック機能! - バリューカウント
カスタムフィールドで特定の値を持つ投稿の数を出力できる! - カスタムフィールドを使った記事検索
前回の記事で力尽きた絞り込み機能に近いことがCustom Field Templateプラグインだけで実現できたとは!
などなど。
気になる方はぜひマニュアル閲覧権購入をご検討いただくか、自力でソースコードを読みましょうw
無償プラグインやテーマへの寄付のススメ
そういえば本体が無償配布でマニュアルが有料といえば、め組テーマがその代表格ですね。
もしかしたらこういう形式って「マニュアル商法」みたいな感じであまり良く思っていない方も中にはいらっしゃるんじゃないかな?という懸念もあります。
しかし私個人の意見としては、アリかと思います。
無償プラグイン、テーマの開発者の方って、人気が出れば出るほど&商用サイトで活用できるものであればあるほどサポートに追われていると思うのです。
そして、そのうちの多くが、基本的なWordPressの設置スキル、HTML+CSSの変更など、そのプラグインやテーマ自体のことではないのでは?と推測しています。あくまで推測ですが。
(私のmypace custom themeはあまり普通の人がそのまま商売目的で使えるように作ってないためかそんなに問い合わせこないんでまだいいんですが…)
そんな中、開発者の方は通常業務の時間を割いてサポート対応をしているわけです。
「答えてくれて当たり前!」じゃなくて、何らかの形で開発者の方にバックが出来る形を用意しておくのは望ましい形だと思うわけです。
ソースコードを読める人はマニュアルなんかなくても全機能の恩恵に預かれますし。
GPLというライセンスの制約の中で、ソースコードはオープンにしつつ開発者の方が正当に評価される仕組みを作るのはなかなか難しいことではあります。
この件について、WordCampTokyo2012での、Contact Form7プラグインの開発者である三好さんのセッション『プラグイン有料販売がWordPress コミュニティにもたらすもの』が印象的でした。(直接は聞いてなくて後からUSTで見たのですが)
ざっくりといえば「ソースコードがオープンであることがプロダクトの発展につながる、少しでもいいから無償プラグインに寄付を」ということをお話しされていました。
有償販売自体が悪いのではなく、
- クローズドな世界で完結してしまっている
- クローズドゆえに質の悪いプロダクトであっても改善がなされない
- 購入前にクオリティや、本当に安全なものかどうかがわからない
- (無償プラグインの配布で経験を積んだ開発者がより高機能なものを有償プラグインとしてリリース、というケースではなくて)そもそも有償販売ありきで、オレオレコードで開発したものを販売しているケースが増えている
ということが問題だ、という趣旨のお話だと受け止めたのですが、まったくそのとおりだなーと思う経験が私にもありました。
仕事でWordPressカスタマイズを教えてほしいとご相談をいただいた方が使っていたのが某有償テーマ販売サイトで購入したというテーマで、中を見せてもらいました。
すると、(当時最新の3.4対応を謳っているのに)既に現行Verでは非推奨になっている記述が多数あって、なんじゃこりゃー!って感じでした。
(2.x系のデフォルトだったkubrickテーマの記述がベースになっていました)
■補足
有償か無償かにかかわらず拾ってきたテーマやプラグインには注意せい!!という話に関しては、以下の2つの記事・スライドを読んでおくとよいでしょう。
ヤバイWordPressテーマを見分けるための方法 | firegoby
上記理由から、私も同じ機能ならできるだけ国産のプラグインを選ぶようにしています。
寄付のもらい方に関していえば、知人で恐縮ですが石川さんが作ってるBizVektorの『FooterPoweredDelete』プラグインはうまい方法だなーと思います。
こんな方にお勧めです。
- 削除したいがプログラムの知識が無くて削除の方法がわからない方
- 削除の仕方はわかるがバージョンアップの度に該当箇所を削除するのが面倒な方
- 別に表示したままでも問題ないが、開発者に少しだけカンパしてあげようという心優しい方
↑
ココがいいですね^^
コアはオープンにしつつ、追加要望がある人はもちろん、そうじゃない人もお金を出しやすい形をうまく作れているのではないかなーと思います。
「追加機能がないと困るから買う」というだけでなく、無償版でもじゅうぶん便利に使ってるけど寄付目的でひとつ買ってみるって行動もいいんじゃないでしょうか。
気軽に寄付をする文化を育てるために、開発者の方は「寄付しやすさ」をもっとアピールしてもOKだと思うです!
普段お世話になっている定番プラグインは他にもあるので、そちらにも寄付をしないと不公平だなーごめんなさーいf^_^;
…とは思うのですが、Custom Field Templateのマニュアル閲覧権や、BizVektorのコピーライト消しプラグインみたいに商品化されたものがあると寄付もしやすくてありがたいなーと思います。
そもそも日本では寄付文化があまり育ってない現状なので、「寄付したほうがいいよ!」って言っても「いくら払えばいいの?」「どうすればいいの?」って、案外分からないもんだと思うんですよね。
なので、開発者側で寄付代わりになるパッケージやノベリティをもっと作っちゃってもいいんじゃないでしょうか??
コンビニでリストバンド買うと寄付になる、みたいなのもずいぶん広まりましたし、それがカジュアル寄付文化を育てるはじめの一歩になるかもなので!
別にマニュアルや拡張機能じゃなくていいんです、たとえばわぷーが何かの書籍を抱えてるステッカーを販売するとか、そんなんでもいいと思うのでぜひ用意してくれるといいなーと、勝手ながら提言です!
(特に某きいろいアイコンのおぢさまと某確認さんはぜひ用意するとよいと思います!)
カジュアル寄付に対する法律の壁
※厳密にはよくありがちなPayPalでの寄付ボタンって個人間送金になって日本では法的NGなんですよね…
(それはPayPalが日本における正式な資金移動業者じゃないからなので、何かモノやサービスを購入した対価という形だったり、銀行振込なら問題なし)
かといって商品販売するにはサイトに特定商取引法に基づく記載がいるので、まったくの個人で住所電話番号晒せないなら一回問い合わせもらってから個別対応する形にしないといけないですね。
うーん、やっぱり日本の法律ってこういうとこでカジュアル寄付文化じゃないのね。
ああめんどくさい。
法的に問題のないオンライン個人間送金ならばPayPalじゃなくて、現状以下のサービスくらいしか思い当たりません。(他にあったら教えて!)
他の方法でオンライン決済したい人は500円固定だけどこういうサービス使うとか、
こういうとこで手軽にグッズ作って売るとか
になるのかなあ。
Amazonのほしいものリストもなんかしっくりこないし、なんか他にもカジュアル寄付にうってつけのいいサービスないかなー。
偉そうなこと言いながら最後はとっても歯切れの悪い感じになってしまいましたが、こんなめんどくさい世の中をなんとかするためにも(?)気軽に寄付し合える文化を根付かせましょう!