【このエントリーは会社員時代に書いた記事のリブログです。】
10/15(金)に、モンキーワークス代表の古庄さんをはじめとする、この地方のWeb制作者の有志の人々が集まって開催された「名古屋サイト改善研究会Vol.1」に、私も初参加してきました。
この勉強会は25人ほどの少人数で、さらに5人ずつのグループを作って、ある実例サイトの改善策を話し合う、というものでした。
具体的には、アクセス解析(Google Analytics)の分析結果や、実際の店舗の売り上げデータ等を参考にしながら、より効果的なサイトにするためにはサイトをどのように改善すべきか話し合いました。
5人でアイデアをどんどん出していき、最終的にグループ内の提案をまとめて、全員の前で発表する、というワークショップ的な勉強会でした。
実際、どのようなサイト改善提案を行ったかは他の方のブログ(↓文末参照)に記載があるので割愛しますが、今回の参加を通じて感じたことをまとめておきます。
上位表示されればいいという話ではない。
今回、改善提案をしたサイトは、800点近い商品を扱うオフィスチェアの通販サイトでした。
検索エンジンでの表示状況ですが、有効そうなキーワードでGoogle2位、と現状でもかなり検討していました。
しかしアクセス解析を見ていくと、せっかく2位表示されているキーワードから入ってきたお客さんがなかなか購入に結びついていないのではないか、という問題点が読み取れました。
これは非常にもったいないことです。
もちろん上位表示させるための対策=SEOは大切です。こちらはプロですからSEOをなおざりにすることはできません。
しかし、SEO「だけ」に躍起になりすぎて、本質を見失っているケースって結構多いのではないでしょうか?
アクセス数は多いに越したことはありませんが、ある程度限られたアクセス数であっても、訪問ユーザーを確実に「オトす」事が出来るサイトを作れたらお客さまのためになるのかな、と思ったりします。
いまどき、「SEO」って言いながらよく分からないサイトと相互リンクしまくることしかしないような、そんな時間の無駄なことをやっている人はずいぶん減ったと思いますが、なかなかそれに代わるサイトコンバージョン(=目的達成度)のUPの為の提案が出来ない作り手・売り手も多いです。
それは、もう、日々の情報収集と勉強と、あとTrial and errorでしょうね。私ももっと頑張んなきゃ。
目標をちゃんと持てているか?
うちの場合は、今回取り上げたような規模の通販サイトではなく、小規模な会社紹介や店舗案内的なサイトが圧倒的に多いのですが、どうしてもお客さんからの、公開した後のフィードバックが足りてないなと思っています。
通販サイトの場合、そこには「注文数」や「売り上げ額」といった具体的な数字が付きまといます。
しかし、会社案内や店舗紹介メインのサイトの場合、明確に数字には現れません。
だから、なおさらサイトを公開して、それで満足しちゃったりするんですよね。
お客さん側も、作り手側も。
しかし、そもそもお客さんが「よし、ホームページ出そう!」って思うからには何かしら理由があるわけで、
そして、そこの意識を作り手とお客さんとで共有できていなければ話にならないわけで。
なのに、最初の打ち合わせでいきなり「どんなホームページを作りたいですか?」って聞いちゃったりする。
これって、よくよく考えてみたら間違ってるんですよね。
言い直すなら、
「ホームページを使って何をしたいですか?」
「ホームページを使って、何を、いつまでに、どうしたいですか?」
「ホームページを使って、何を、いつまでに、どのくらい、どうしたいですか?」
これくらい、最初に無理やりにでも数的な目標設定をして、そのうえで制作プランを練り始めるくらいじゃないと、ダメなんですよねきっと。
販売サイトみたいに明確な数字が出ないからこそ、余計に大事なはずで。
いや、えらそうに書いてますけれど、この勉強会に参加するまでこのあたり漠然とやってました。
それは自分の未熟さ以外の何物でもないです。
それは次からホントに徹底しよう。
(※作り始める前の構想に時間をかけるべき、という話は翌日参加した別の勉強会でも話があったので、後日改めて書きます。)
お客さんのモチベーションが大事。
それを引き出すWeb屋のスキルはもっと大事。
今回、どんなサイト改善案が出たのかは、今回同じ班になった、いつもお世話になっている某先輩のサイトにて紹介されています。
伊藤清徳の垂直落下式ムーンサルトプレス » Blog Archive » 名古屋サイト改善研究会「だがや」Vol.1
ここに書いてあるメッセージは私自身も感じることがあります。
「お客さん側の、『売ろうとする気概』」。それがないと、いくら作り手が奔走してもカラ回りです。
しかし、同時に「お客さんのやる気」を引き出させてあげる、作り手側のスキルも必要なのかな、と思いました。
スキルといっても、特別なことではなく、「一緒に頑張ろう」って思ってもらえるだけの信頼関係とか、結局コミュニケーション的な部分になるんだと思うんですけどね。
そのことを、このブログを読んでくださっているお客さまやスタッフに改めて伝えたいな、と思いました。