家族の食事会の店選びで感じた、チェーン飲食店自社サイト「こうしたらいいのに」いろいろ

先日、実家の母親の誕生日(還暦)祝いで家族で食事に行きました。私が店を決める係で、店を決めるにあたっていろいろな店舗のウェブサイトを見たのですが、結構いろいろな点で不満を感じたので、ウェブを生業とする者として、自戒をこめてまとめることにしました。

我が家の店選びの条件

まず、我が家の場合、家族で食事に行く時の前提条件があります。

母は4年前に脳出血を患い、左半身に麻痺があります。
杖をついて歩けるので、車椅子はよほどのことがない限り使わないのですが、かといってどこの店でもいいわけではありません。

  • 椅子席であること。座敷や掘りごたつはNG
  • 店に入るのに階段を上がらなくてよいこと

この2つの条件を満たさなくてはいけません。

加えて、やはりある程度行く前に勝手が分かっている店の方がよいので、車で行けて広々としているチェーン店が比較的選びやすいわけです。
そして、誰もが名前を思いつくようなチェーン店の場合、たいがい店舗名で検索して自社サイトを見ることになります。

そこで見たいと思う情報はなんでしょう?

  • どこにあるか
  • いつやってるか

当然、これです。
で、うちの場合はプラス「母が店に入れるか」です。

私が実際に見たサイトのあれこれ

ここからは、私が今回食事に行く店を決めるにあたって見た実際のサイトを出しつつ、思ったことを書いていきます。(面倒なのと、魚拓の意図はないのでサイトのキャプチャは貼りません。東海ローカル多めです)

※実名を出していいものかとちょっと迷いましたが、具体例を出さないと多分伝わらないのと、あわよくばそこの会社の方(もしくは担当した制作会社の人)が気付いてくれたらいいなぁという気持ちも込めて書きました。関係者の人見てたら改善検討よろしくおねがいします。。。

1. 魚忠

名古屋に数店舗ある回転寿司のチェーン店です。
一皿100円未満の回転寿司チェーンが多い中、ここは結構本格的でしっかりとしたネタを出しています。ちゃんと職人さんが握ってくれて、格安チェーンではお目にかかれない、私の好きなシマアジもあるので、お気に入りのお店です。
以前、結婚してすぐに住んでいた家から歩いてすぐのところにあったおかげで、けっこう夫婦でよく行っていました。で、最近今の家(&実家)の近くにも新店舗ができたので、せっかくなので家族で行ってみようかなと、店舗情報を調べてみました。

で、サイトはこちら。

テーブルコーディングなのとか、どうでもいいんですよ。お店の外観、引きの画像がないので母が入れるかどうかわかりません。
この手のお店は1Fがまるまる駐車場で、店舗は2Fまで階段を上がらないといけないパターンが多いので、お店の構造がどうなってるのかがわからないと、なかなか選べません。

それ以前にこのサイト、定休日と営業時間が書いてませんでした。
調べたのが夜遅かったので、電話できる時間なのかも分かりませんでしたし、電話番号が全角数字のため、iPhoneからタップで電話かけれなかったので、面倒になってページを閉じてしまいました。

2. 木曽路

今年アレな件で報道されてしまいましたが、なんだかんだで足の悪い家族がいると、非常に使いやすいお店です。
何度か使っているので椅子席もエレベーターもあるのを既に知ってまして、わざわざ調べなくてもよかったのですが、実際調べてみたらちょっと惜しかったですね。

PCサイトはこんな感じで必要な情報が網羅されていました。

でも私が見たのはこっちのスマートフォン用ページ。

写真を…写真を載せてください…。

PCサイトの情報がしっかりしているだけに、スマートフォンサイトに物足りなさを感じてしまいました。

※ちなみに木曽路さん、誕生日で行くと最後に記念写真を撮ってくれます。全店でやっているサービスかは分かりませんが、とってもいいサービスですね。

3. しゃぶしゃぶ温野菜

木曽路さんよりはリーズナブルなしゃぶしゃぶのお店です。こちらは関東が本社の全国チェーンですね。

スマートフォンサイトですが、位置情報送信切ってあるので
「エリアから探す」より愛知県の店舗一覧を確認。

あいうえお順かー!

で、「名古屋市」「名古屋市中川区」「名古屋市中村区」っていう分類はちょっとよくわかんなかったです。なぜ分かれているのか。
「名古屋市」の中には、総合駅である「金山駅前店」(名古屋市熱田区)の1つだけ入ってました。「名古屋市」にまとめればよかったのでは…。

というかそもそもなんですが、名古屋市北区に住んでいますと、守山区とかお隣の春日井市・豊山町あたりの店舗の方が駐車場も広くて都合が良かったりするわけです。

もっと言うと、「豊山町」にある「名古屋北店」は「西春日井郡豊山町」ということで「な行」の欄に入っており、その時には存在に気づきませんでした。
「豊山町って西春日井郡だったのかー」という程度の認識です。平成の大合併でどこが今何市なのかすらアヤシイのに、豊山町を「な行」から探せる人がどのくらいいるのでしょう。ヘタすればあそこが豊山町って気付いてない人もいるんじゃないでしょうか。
(※ちなみに豊山町はイチロー選手のふるさとです。)

例があまりにニッチ過ぎましたが、他の地域の皆さんも、近隣の市区町村に店舗があればそっちへ行こうと考えることは多いですよね?
なので市区町村名決め打ちでドリルダウンさせるのではなく、近いエリアはまとめて見せてほしいです。

これはスマートフォンサイトになってから頻繁に目にする問題なのですが、エリアを細分化しすぎてわかりづらくなっている全国チェーン店、結構多いです。
(遷移先に1店舗か2店舗しかないところが多くて、最大が東京都品川区の6店舗という時点でそのナビゲーションを疑ってほしかったです。)

後日PCサイトも確認しました。

県内の全店舗が1ページにまとまっています。スマートフォンもこれでいいのに。
東京都の店舗一覧は店舗数が多いですが、それでもスマートフォンだって1ページにまとまっていた方が見やすいのではないでしょうかね。

詳細ページは、安定のゼンリンさんの「いつもNAVI」でした。
こちらも写真がありません。よく見ると定休日もないですね。

全国チェーンだと、特に配慮が行き届いていないケースが多いです。
制作担当者さんが「郡」に馴染みのない都会の方だったり、東京の店舗数を基準に全国の店舗紹介ページを作ってしまうと非常に使いづらくなります。
導入しているCMSの仕様上の制約もあるのだろうと察しますが、やはり店舗一覧は重要コンテンツなのでなんとかしてもらえればなぁと思いました。

4. あみやき亭

愛知県ではかなり強い格安焼肉店。
ただし、ここも多くの店舗が「1F駐車場で、店舗は階段上がって2F」タイプの作りになっているため、家族の食事会では選びづらいのです。

最寄り店舗がそういう理由でNGなのを知っていたので、大丈夫な店舗がないか調べたんですが…

わかりませんでした。
やっぱり写真を載せてください….。
それと、全店「年中無休」をページ上部にイラストで書いてあるんですが、店舗個別ページの定休日欄も省略せずに「年中無休」って書いといた方がいいと思います。(最初、年中無休であることに気づきませんでした)
アピールポイントなので、くどいくらいで問題ないと思います。

5. 浜木綿

最終的に選んだのはこちらのお店。

浜木綿 春日井店

店舗は1F(階段あるけど3段なら大丈夫)
しかも椅子の円卓の個室がある!中華の円卓回したい!ヒャッハー!!

ということで決定いたしました。
料理も美味しかったです。ごちそうさまでした。

実は最初に「黒川店」に問い合わせをしたんですが、見たところ店舗が2Fのようで、階段にエレベーターがあるか分からなかったので電話で確認しました。
そしたら店舗の方が「春日井店なら1Fの店舗なのでいかがでしょうか」と奨めてくださいました。黒川店の店員さんグッジョブです。

ただ、浜木綿さんのサイトももう少し外観写真がわかりやすいとよいですね。

ということで、家族の食事会のセッティングは結構大変なんですが、
無事に母の還暦を祝うことができました!

余談:地下街にあるチェーンの店舗ページ問題点

飲食店ではないのですが、以前ものすごく困って印象に残った店舗案内ページがあるので、この機会に書いておきます。

ハートアップ栄地下

ええっと、このお店、地下街にあるんですよ。
Googleマップではたどり着けませんでした。。。

名古屋に30年以上住んでますが、「栄南地下街ってどこ!?」ってなりました。
とりあえず地下街の店舗でGoogleマップで済ませるとかダメです。絶対ダメです。

※意外とYahoo!地図がそのあたり使えます。
地下街にある店舗のサイト制作をする人は、Yahoo!地図を見なおしてあげてください。
こんな感じで、主要な地下街のマップがちゃんと表示されます。
まぁ、店舗の外観写真(周辺の店舗込み)とか、簡単な図を入れといてくれれば済む話なんですが。

※※ちなみに当該の地下街は、現在「森の地下街」という名称で呼ばれており、「栄南地下街」という名前で分かる名古屋人は皆無です。私が知らなかっただけじゃないです。

※※※さらに調べたら、歴史的にも「栄南地下街」という地下街は存在しないようです。「栄中南地下街」ならありました。
【参考サイト】

まとめ

ぐるなびや食べログやホットペッパーなどのポータルサイトが検索順位上位を占める現状において、わざわざ自社サイトを見に来る人は蘊蓄を読みに来ているわけではなく、ただただ基本的な情報を知りたいのだと思うのです。

体が不自由だったり、高齢で足が弱かったりする家族と食事に行くケースって、誰もが今後経験する可能性があるわけで、決してレアケースではないと思うのです。

いわゆる若者向けの店や、ビジネス街の飲み屋さんならそこまで問題にならないかもしれませんが、明らかに家族利用が多いであろう郊外のチェーン店のウェブサイトは、特に「普通の情報」をもれなく掲載することを意識してほしいですね。

  • 場所、連絡先(Googleマップは万能ではありません)
  • 営業時間、定休日(当然あるものと思っていますが、意外と漏れてるサイトあります)
  • お店の外観と席の写真(なるべくおしゃれ目的でぼかしたり、変にアップにしたりしないでください)
  • 駐車場の写真もあると助かります(店舗の前に横付けできるかが分かると、とても安心できます)

私も来店型のサイトを作ることがけっこうあるので(歯医者さんとか)、普段から気をつけているつもりではいますが、改めて利用者目線を忘れないように制作しなくては、と肝に銘じました。

 

 

でもそういえばフリーになってからぜんぜん飲食店のサイト作ってないなぁ。。。撮影でおいしいものにありつけた日々が懐かしい。。。(とおいめ)

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